新技術の研究開発
特許の取得
茨城大学発のベンチャー企業である株式会社M&M研究所との連携により、金属ナノ粒子ペーストをレーザーで焼結し、金属皮膜を形成する技術の研究開発に取り組んでいます。
HLPTM(ポイントめっき)は、有害な排水及び廃液を伴わないクリーンで環境に優しい新めっき技術です。
※HLPは株式会社M&M研究所の登録商標です。
成果の1つとして、2015年6月、「金属皮膜形成方法並びに金属皮膜形成製品の製造方法及び製造装置」の特許が認められ登録されました。
発明方法 | 金属皮膜形成方法並びに金属皮膜形成製品の製造方法及び製造装置 |
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特許番号 | 特許第5760060号 |
出願日 | 平成25年 9月27日(2013年 9月27日) |
登録日 | 平成27年 6月12日(2015年 6月12日) |
独自技術
HLPTM(ポイントめっき)(詳細PDFファイルを表示)
金属ナノ粒子ペーストをレーザーで焼結し、金属皮膜を形成する独自技術です。
特長
- 省資源・限定範囲めっき
- 必要な場所にのみ(微小サイズ:Φ0.2~0.8mm 膜厚0.1μm~0.6μm 範囲精度±0.1mm)めっきの加工ができます。 不要な部分にめっきしないので、高価な貴金属材料の節約になります。
- ステンレスダイレクトめっき
- ステンレスのような不動態皮膜を形成する素材にも、 ニッケルなどの下地めっきなしで密着性の良い金めっきが加工可能です。
- インラインめっき加工
- 従来は別工程で行っていた「プレス加工」と「めっき加工」をインラインで行います。 同じ工程で加工するため、生産性に優れます。
- 低環境負荷
- 従来の電気めっき法では、前処理に特殊な化学薬品を必要とし、それらを含む廃液処理が課題となります。 HLPTM(ポイントめっき)は、前処理に特殊な化学薬品を必要としないため、廃液が生じません。 環境に与える負荷が小さく、エコロジーな技術です。
仕様
項目 | 仕様 | 備考 |
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加工範囲 | Φ0.2mm~Φ0.8mm | 広範囲へのめっき加工は不可能 |
めっき膜厚 | 0.1μm~0.6μm | |
範囲精度 | ±0.1mm | |
めっき品種 | 金、銀 | |
被加工材質 | リン青銅、黄銅、銅、ステンレス | ステンレスは、下地めっきなしでめっき加工可能 |
下地処理 | ニッケル 0.3μm~1.5μm | |
主な使用目的 | 電気接点、はんだ接合部、ボンディングパッド |
HLP高速レーザめっきTM装置 HLP-DCL100(詳細PDFファイルを表示)
金属ナノ粒子ペーストをレーザで焼結し、金属皮膜を形成する装置です。
必要な場所にのみ塗布、成膜が可能なため材料消費を最小限にできます。
従来の炉焼成では熱影響が大きい銅などの基材にも成膜が可能です。
特長
- レーザ焼結方式のオンデマンド成膜装置。
- 標準的な鋼材を含む、広範囲な金属材料に成膜が可能。
- 大気中および不活性ガス雰囲気での処理が可能。
- タッチパネル画面上で操作できる快適なユーザーインタフェース。
- プロセスモニタリングにより、効率的な実験が可能。
- コンパクトなデスクトップ設計。
仕様
項目 | 仕様 |
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めっき種類 | 金、銀(金、銀ナノ粒子ペースト使用) |
材料 | 銅、銅合金を含む金属材料全般 |
積載重量 | 1kg |
処理範囲 | 100 (W) ×100 (W) ×45 (H) mm |
ステージ移動速度 | 50mm/秒 (Max) |
ヒータ温度 | 150℃ (Max) |
レーザ出力 | 100W (Max) |
レーザ波長 | 915mm |
レーザ焦点径 | 600μm |
デフォーカス量 | ±15mm |
外形寸法(本体) | 約900 (W) ×550 (D) ×800 (H) mm |
外形寸法(制御部) | 約600 (W) ×550 (D) ×800 (H) mm |
本体重量 | 約80kg |
電源 | AC200V 50/60Hz |
自動多面測定器(詳細PDFファイルを表示)
セットした製品を4方向から自動測定し、高精度な測定結果をレポートします。
特長
- 製品の4方向から測定が自動で行われるため、脱着せずに高精度測定が可能。
- 画像データを保存する事で、過去の製品の再検証が可能。
- 基準キャリブレーションを持ち、測定の変化を監視することで、測定結果の安定化を実現。
- 高性能レンズにより深い焦点深度を実現し、凹凸のピンボケを防ぎ、高精度の測定結果を得ることが可能。
- 測定完了後に工程の傾向分析を行い、工程の異常検出を即座に実施。
- 手作業による測定誤差が低水準に抑えられるため、現場作業員でも検査員と同等の高精度な測定が可能。
- 測定記録が自動的に保存されるため、手入力などの作業負荷を削減。
- ネットワーク環境下であれば、ネットワーク内の他のPC端末から測定でーたを閲覧可能。
- 1つの製品の測定は1分程度で完了。(製品セットから測定データ出力まで)
インライン画像検査装置 Ver2(詳細PDFファイルを表示)
ライン上に導入し、画像センサにより自動測定・検査を行います。
特長
- 19モニタで見易い。
- 狭いスペースに設置可能。
- 分離型で自動巻取り機に設置可能。
- 縦送りでの巻取り機が可能。
- ねじる事無く検査が可能。
フープ製品洗浄装置(詳細PDFファイルを表示)
プレス加工機からアウトプットされた製品等を、フープ状態のまま連続して洗浄を行います。
特長
- 弊社独自のガイドローラーによりキャリア位置(手前・奥)にかかわらず、フープ品を常に安定した状態で送り出す事を実現。
- 簡単操作で、設置したその日に使えるオールインパッケージ。
自動2連巻き取装置(詳細PDFファイルを表示)
プレス加工機からアウトプットされた製品等を、送り速度に同調して巻き取ります。
特長
- プレスの打出し速度に同調巻取り。
- 自動サンプル採取(最大150mm)自動巻き込み機能。
- 間紙を貼り付けワンプッシュ余巻き機能。
- 秒数指定による間紙を残巻き機能。
- 巻き込み補助機能。
- 弊社のインライン画像センサーの設置が容易。